2016年に著作権が消失した作家

2016年にパブリックドメイン入りした著作者 - Togetterまとめ

毎年正月になると気になるのは、その年に著作権が消失した作家のこと。人死に関することなのであまり良い趣味とはいえないが、その著作が自由に使えるかどうか、青空文庫で公開される(かもしれない)かどうかは自分にとっては割りと大きなことなので、どうしても気になってしまう。

さて、2016年に著作権が消失した作家だけれど、個人的にも世間的にも谷崎潤一郎江戸川乱歩の二人が含まれていることは大きい。乱歩は全集を持ってるし、谷崎も読みたいような作品はすでに読んだか部屋の何処かに積まれてるので、無償で読めるかも。という点に大きな魅力は感じないけれど、電子化されたテキストが入手可能になるかもしれないというのはありがたい。例えば、乱歩の作品の中で有田ドラッグの描写があるのは何て作品だっけ?なんて時にさくっとPCで検索できるのは、全集を片っ端からペラペラめくるのとは雲泥の差だ。(ちなみに有田ドラッグが出てくる乱歩の作品は「白髪鬼」だが、まだ見落としてがあるかもしれない。)

谷崎と乱歩以外にも、今年は高見順梅崎春生中勘助といったビッグネームがいるし、「新青年」編集長だった森下雨村や、作家ではないけれど精神科医で「二笑亭奇譚」の著者である式場隆三郎やデザイナーの杉浦非水なども大変気になる。あと、これは凄く意外だったのが「夏の葬列」で知られる作家山川方夫で、戦後の作家である山川方夫が何故?と思ったら、1965年に交通事故で34歳という若さで亡くなられていたのだそうだ。


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